倉庫に設置する業務用エアコンはどれがいい?選び方について解説 | 業務用エアコン取付工事・通販のエアコン総本店

倉庫に設置する業務用エアコンはどれがいい?選び方について解説

業務用エアコンは、商品や物品の保管をする倉庫にも設置が必要です。しかし、業務用エアコンであればどれでもいいわけではありません。設置する場所によって適している種類が異なるので、必ず環境や空調能力から適した業務用エアコンを選びましょう。

今回は、倉庫に設置する業務用エアコンの選び方について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

倉庫に適している業務用エアコンの種類

 

一口に業務用エアコンと言っても、天井埋込形や天吊形、壁掛型、床置型などさまざまな種類があります。まずは、倉庫に適している業務用エアコンの種類について確認していきましょう。

 

・天吊形

倉庫などの天井が高い空間には、大容量の天吊形業務用エアコンを設置するのが一般的です。一方で、オフィスや店舗に使用されることの多い天井埋込形の業務用エアコンは、風が床まで届きにくいため、倉庫には向いていません。

天吊形の業務用エアコンは、室内機を天井から吊り下げて設置するタイプのため、天井へ埋め込む必要がなく、簡単に取り付けられます。また、天井に大きな穴を開けない場合が多いことから、工事費用を抑えられる点もメリットと言えるでしょう。

天吊形の業務用エアコンを倉庫に導入する場合は、片側の壁に一列で並べて設置し、一方向から気流を循環させるケースがほとんどです。ただし、庫内が広くて反対側まで風が届かない場合は、エアコンの台数を増やすよりも、中間に送風機を置いたほうが電気代を削減できるでしょう。

 

・床置形

天井への設置が難しい倉庫の場合、床に室内機を据え付ける床置形もあります。床置形は取り付けが簡単で、日々のフィルター掃除やメンテナンスもしやすい点がメリットです。また、外壁を挟んで室外機を設置すれば配管が短く済むため、工事費用を抑えられます。

 

 

倉庫の業務用エアコンに求められる機能や能力

倉庫に導入する業務用エアコンを選ぶ際は、機能や能力に注目することも大切です。ここからは、倉庫の業務用エアコンに求められる機能や能力について解説します。

 

・自動清掃機能

倉庫はホコリが溜まりやすく、業種によっては粉じんが舞う場合もあるため、自動清掃機能があると便利です。フィルターの自動清掃機能によってメンテナンスの手間が省けるほか、ホコリやチリの蓄積によるカビ・悪臭の発生も防げます。

 

・空気清浄機能

人の出入りが少ない倉庫やホコリの舞いやすい倉庫では、空気清浄機能の有無も重要なポイントです。特に、窓を開けることが難しい閉鎖的な環境の場合、空気が汚れやすく、従業員への健康被害が懸念されます。空気清浄機能付きの業務用エアコンなら、窓を開けずとも換気ができるため、常にクリーンな空調環境を保てるでしょう。

 

・湿度調整機能

倉庫で保管する製品によっては、温度以外に湿度の管理も求められます。たとえば、衣類倉庫なら室内に湿気が溜まらないよう配慮しなければなりません。夏は暑く、冬は寒い倉庫では、従業員が働きやすいように環境を整える必要があります。製品の鮮度や品質、従業員にとって快適な作業環境を維持するためにも、温度・湿度調整機能が備わった業務用エアコンを選びましょう。

 

・個別運転ができる

業務用エアコンには、以下の2種類があります。

 

  • 一括で運転管理ができるマルチタイプ
  • 1台ずつ稼動できる個別タイプ

 

倉庫内の温度管理をするなら、個別タイプがおすすめです。個別運転ができる業務用エアコンであれば、エリアごとにスイッチを切り替えられるため、保管する製品に合わせて温度調整ができます。また、必要なエリアのみエアコンを稼動できることで、電気代の節約にもつながるでしょう。複数台導入している場合、万が一1台が故障しても、残った数台で温度調整をカバーできる点もメリットです。

 

 

倉庫の業務用エアコンに必要な馬力

 

倉庫に業務用エアコンを設置する際は、空間の広さに適した馬力を選ぶ必要があります。たとえば、天井が高い大型の倉庫なら、室内全体に空気を循環させるほどのパワーが必要です。個別タイプの場合は故障のリスクを考えて、必要な馬力の120%ほどのエアコンを導入することが推奨されています。

ここでは、倉庫の業務用エアコンに必要な馬力を面積ごとにまとめるため、ぜひ業務用エアコンを選ぶ際の参考にしてください。

 

面積の目安(m²) 容量(馬力)
22~25 1.5(P40形)
25~28 1.8(P45形)
28~31 2(P50形)
31~35 2.3(P56形)
35~39 2.5(P63形)
44~50 3(P80形)
62~70 4(P112形)
78~88 5(P140形)
89~100 6(P160形)

 

 

倉庫用の業務用エアコンのコスト

業務用エアコンの設置にかかる費用には、本体コスト、設置コスト、ランニングコストの3つがあります。業務用エアコンを選ぶ際は、これらのコストにも着目し、比較・検討することが大切です。ここでは、それぞれ詳しく確認していきましょう。

 

・本体コスト

業務用エアコンの本体価格は、機種の性能に応じて異なります。ただし、種類による差はそれほどなく、天吊形の場合は15~95万円、床置形の場合は15~70万円が相場と言えるでしょう。

天井にスペースがあるなら天吊形、本体コストを抑えたいなら床置形がおすすめです。設置場所の間取りや用途を考慮したうえで、慎重に選びましょう。

 

・設置コスト

業務用エアコンの設置コストは、種類や設置環境に左右されることから、4~21万円と大きく開きがあります。加えて天井高がある倉庫に天吊形を据付する場合には、高所作業車の費用が別途かかる可能性にも注意が必要です。具体的には、以下のポイントにしたがってコストを考えていくとよいでしょう。

 

<エアコンの種類>

オフィスや店舗などに多い天井埋込形の場合、天井に大きな穴を開けて配管を通す必要があるため、費用は高額になりがちです。その点、天吊型や床置形なら大規模な工事がいりません。配管も5m以内で収まるケースもあるため、比較的工事費用は安く済むでしょう。

 

<設置環境>

設置環境については、室内機と室外機の距離に注意しましょう。多くの場合、配管作業は基本料金に含まれますが、設定より長い配管が必要になる場合、追加料金がかかります。たとえば、3~6馬力に相当する業務用エアコンの配管作業では、1mあたり約3,000円程度が相場です。

倉庫などの企業用施設は一般の家庭と異なり、必ずしも室内機の近くに室外機を設置できるわけではありません。新たに業務用エアコンを設置する際は、室内機と室外機の距離も考慮して設置場所を決めましょう。

 

<馬力の違い>

業務用エアコンは、馬力が大きいほど本体の重量も重くなり、搬入のための費用も発生します。特に、室外機を2階以上の高所に設置する場合は、クレーン車や荷揚げ作業が必要となり、工事費用に追加料金が上乗せされるため、注意が必要です。     金額は設置場所によっても異なりますが、一般的に5,000円~1万円、クレーン車3t~70tで約8~50万円ほどの追加費用が発生すると考えておきましょう。

 

また、8馬力以上になると配管が太くなり、材料費もアップします。先ほど解説した倉庫用の業務用エアコンに必要な馬力の表を参考に、適したエアコンを選ぶとよいでしょう。

 

<電気工事の有無>

設置コストとして、電気工事の費用がかかる可能性もあります。業務用エアコンの能力が          3馬力以下     の場合は単相200Vの電源でも対応できますが、4馬力以上の機器を選定する場合は三相200Vの電源が必要です。倉庫に三相200Vの電源がない場合は、分電盤やブレーカーを交換しなければなりません。また、そもそも建物自体に必要な電線が引かれていない場合は、電力会社へ電力契約の申請をして電柱から電線を引き、電力量計(メーター)を設置する必要があります。

内容にもよりますが、電気工事では約5,000円~30万円の費用が発生します。既存の電気設備がどこまで整っているかによって費用は異なるため、業者に現地調査を依頼する際に併せて確認してもらうとよいでしょう。なお、電気工事に伴い電気契約プランを変更する場合は、電気代も高くなることに注意してください。

 

<業務用エアコンを買い替える場合>

すでにある業務用エアコンと買い替えて設置する場合は、古い機器の撤去・廃棄費用も発生します。あくまでエアコンの種類や大きさにもよりますが、撤去・廃棄には4~10万円の費用がかかるとみてよいでしょう。

 

・ランニングコスト

業務用エアコンを導入する際は、設置時の費用だけでなく、設置後のランニングコスト(電気代)を考えることも大切です。業務用エアコンの電気代は、一定の温度条件における消費電力1kWあたりの冷暖房能力を表したCOP(Coefficient of Performance)が目安となり、以下の計算式で求められます。

 

COP=冷房能力または冷暖房能力÷消費エネルギー

 

COPの数値が大きいほど、エネルギー消費効率と省エネ性に優れています。業務用エアコンを買い替えたい場合は、既存のエアコンと最新機種それぞれのCOPを求めたうえで、比較・検討するとよいでしょう。

 

 

倉庫用におすすめの業務用エアコン

 

最後に、倉庫におすすめの業務用エアコンを紹介します。ぜひ、倉庫に導入する業務用エアコンを選ぶ際の参考にしてください。

 

・ダイキン「MULTI CUBE(マルチキューブ)」

ダイキンの「MULTI CUBE」は、設置自由度の高さが魅力のキューブ型業務用エアコンです。レイアウトを自由に変えられる長尺配管を採用しており、大規模な倉庫でも移設・増設が容易にできます。加えて、コンパクトな設計でダクト工事を必要としないため、空きスペースを有効活用しつつ、設置コストを削減できます。

また、複数台導入すれば、機器を連結して広範囲へ風を送ることも可能です。別売の吹出口アダプターや整流板もあり、室内の隅々まで送風できます。個別運転でこまやかな温度調節が可能となっており、省エネ効果が高いのもおすすめポイントです。実際に倉庫へ導入された事例もあることから、信頼性が高いと言えるでしょう。

 

・ダイキン「FIVE STAR ZEAS(ファイブスタージアス)」

ダイキンの「FIVE STAR ZEAS」の天吊形業務用エアコンは、人の出入りが多い倉庫におすすめです。人感センサーと床温度センサーが搭載され、室内の人数や温度に合わせて心地よい空調環境を実現します。また、人の動きや温度変化をこまかくチェックし、必要な箇所のみに風を送り込めるため、省エネ性に優れているのもポイントです。

ルーバー操作で遠くまで風を送り込むロング気流と、温度ムラを防ぐワイド気流の2つが選択可能で、大規模な倉庫にも対応しています。オートグリル(自動昇降)もオプションで取り付けられるため、フィルター掃除やメンテナンスに便利です。

 

<使用可能な室内ユニット>

  • S-ラウンドフロー
  • エコ・ダブルフロー
  • マルチフロータイプ
  • シングルフロー
  • ビルトインHiタイプ
  • 天井埋込ダクト形
  • 天吊自在形 ワンダ風流
  • 天井吊形
  • 壁掛形
  • 床置形
  • 厨房用

 

・三菱重工「SPYシリーズ」

三菱重工「SPYシリーズ」は、コンパクトで軽量なスポットエアコンです。配管工事が必要なく、キャスターも付いているため、自由に配置できます。コンパクトでありながらも能力は高く、25~45°Cの環境下であれば十分に使用可能です。庫内の風が届きにくい場所や、特定の場所を冷却したい場合に向いているでしょう。また、熱交換器の性能を向上させることで、省電力・省エネ性を実現している点も魅力です。スポットエアコンは電気代が高くなりやすいため、こうした省エネ性の高い機種を選ぶとよいでしょう。

 

・東芝「スマートエコneo」

東芝の「スマートエコneo」は、軽量かつコンパクトな見た目と、高い省エネ性が特徴の業務用エアコンです。東芝独自の新設計により、重量が従来機種と比べて10kg以上も削減されたことで、施工時の運搬・設置がスムーズになりました。また、「除霜連携」「パワー連携」などの節電機能に加え、環境にも優しい新冷媒HFC32(R32)を採用しており、非常に高い省エネ性を実現しています。

他にも、空気清浄機能など倉庫に欠かせない機能が備わっており、対応可能な室外温度の範囲は暖房運転時で‐15°C、冷房運転時で50°Cと、厳しい寒さや猛暑でも快適な空調環境が確保できるでしょう。本体価格もリーズナブルで、オフィスや店舗向けの業務用エアコンと同じ価格帯であるため、導入時のコストを削減したい場合にもおすすめです。

 

<使用可能な室内ユニット>

  • 天井カセット形4方向吹出しタイプ
  • 天吊形
  • 壁掛形

 

 

 

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