業務用エアコンの処分はどうすればいい?注意点や流れについて解説 | 業務用エアコン取付工事・通販のエアコン総本店

業務用エアコンの処分はどうすればいい?注意点や流れについて解説

業務用エアコンを処分する際は、法律に基づき、フロンガスの回収と産業廃棄物処理を行う必要があります。しかし、いざ業務用エアコンを処分しようとしても、法律や処分方法がわからず困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、業務用エアコンの処分方法について解説します。業務用エアコンの処分に関する法律や注意点も解説するため、ぜひ参考にしてください。

 

業務用エアコンの処分に関する注意点

 

業務用エアコンを処分する際は、以下の点に注意が必要です。安全に正しく処分するためにも、しっかりと確認しておきましょう。

 

・家庭用エアコンとは処分方法が異なる

業務用エアコンは、家庭用エアコンと役割が同じでも、処分方法や遵守すべき法律が異なります。

家庭用エアコンの場合、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象品目に該当し、市町村が指定する回収業者に依頼することで処分が可能です。一方、業務用エアコンは「フロン回収・破壊法」と「廃棄物処理法」に基づいて処分しなければなりません。というのも、業務用エアコンには空気を冷却・加熱するためのフロンガス(冷媒ガス)が使われており、そのまま粗大ごみとして廃棄すると、地球環境を悪化させる恐れがあるからです。

環境保全の観点からも、業務用エアコンを処分する場合は、一層の注意を払う必要があるでしょう。

 

・必ず産業廃棄物処理業者に依頼する

業務用エアコンは産業廃棄物に該当するため、処分する際は必ず産業廃棄物処理業者に依頼しなければなりません。また、廃棄物処理法第12条7項には、「産業廃棄物の処理を委託する場合は、最終処分が完了するまでの工程が適切に行われるよう、必要な処置を講じなければならない。」という規定があり、事業者自身の責任について明確に言及されています。よって、産業廃棄物処理業者に依頼する際は、単に廃棄物の処分を行なっている業者ではなく、適切に処理できる業者を選ぶことが大切です。

 

・正しく廃棄しないとどうなる?

業務用エアコンを正しく廃棄しなかった場合、事業者と処分業者双方に懲役や罰金が科せられる可能性もあります。たとえば、フロンガスを抜かずに廃棄したり、受託業者が不法投棄を行なったりした場合はフロン回収・破壊法に違反し、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が適用されます。状況次第では、廃棄物処理法違反にも該当し、より重い刑罰が下される場合もあるでしょう。

 

業務用エアコンを処分する流れ

 

ここからは、業務用エアコンを処分する流れについて解説します。業務用エアコンは、処分するまでの手順が他の産業廃棄物と少し異なるため、注意が必要です。

 

・マニフェストを作成する

業務用エアコンを処分するには、まず「マニフェスト(産業廃棄物管理表)」を作成しましょう。マニフェストとは、事業者が産業廃棄物の処分手順を把握・管理するための伝票で、廃棄物処理法で発行が義務付けられています。最近では、事業者に代わって受託業者が用意するケースもありますが、本来は事業者が発行すべき書類です。廃棄物が正しく処理されているか確認するためにも、事業者自身で作成するようにしてください。

 

・フロンガス(冷媒)の回収をしてもらう

冷媒フロン類取扱技術者の有資格者が在籍している業者に依頼して、業務用エアコンに残っているフロンガスを回収してもらいましょう。フロンの回収が完了すると、回収業者から「引き取り証明書」と「フロン回収済み」と書かれた緑色のシールが発行されます。引き取り証明書は、産業廃棄物処理業者へ業務用エアコンの処分を依頼する際にも必要になるため、受け取ってください。

 

・産業廃棄物処理業者へ依頼する

業務用エアコンは、フロンを抜いて初めて産業廃棄物として業者へ引き渡せます。なかには、フロンの回収と産業廃棄物処理を一括で請け負っている業者も存在するため、業者を探す手間や時間をかけたくない場合におすすめです。

 

業務用エアコンの処分費用の相場

業務用エアコンの処分に関する注意点

ここからは、業務用エアコンの処分費用の相場を解説します。ただし、業者やエアコンの種類によって処分費用は異なるため、あくまで目安として参考にしてください。

 

・フロンガス(冷媒)の回収費用

フロンガスの回収費用は、フロンの回収量にもよりますが、2〜3万円を目安に考えておくとよいでしょう。費用の主な内訳は、以下の通りです。

内訳 料金の相場
回収基本料 約15,000円
フロンの回収費 約1,000円/kg
フロン再生・破壊費 約1,200円/kg
破壊証明書の発行費 2,000〜6,000円

 

・業務用エアコン本体や付属品の撤去費用

業務用エアコンの撤去費用は、機器の形状や大きさ、設置場所によって異なり、室外機や付属品も含めて4~10万円と幅があります。比較的取り外しが容易な壁掛形・床置形であれば3~5万円、天井吊形・天井埋込形など難しい作業を要するタイプなら7~10万円が相場です。

 

・回収や運搬に関する費用

業務用エアコンを回収・運搬する費用については約0~3万円と、台数や運搬に必要な作業員数に応じて変動します。業者によっては、業務用エアコンの撤去費用の内訳に、回収や運搬の費用が含まれていることもあるため、依頼時に確認しておくとよいでしょう。

 

業務用エアコンの処分を依頼する業者を選ぶ際のポイント

 

業務用エアコンの処分業者を選ぶ際は、以下の2点をポイントにして検討しましょう。

 

・無料見積もりを実施している業者を選ぶ

業務用エアコンの処分を依頼する際は、無料で見積もりや相談を受け付けている業者を選ぶことがポイントです。見積もりの段階で費用の内訳や金額を明確に提示してくれるところであれば、誠実な業者であると判断できるでしょう。また、事前に料金がわかることで、他業者と比較したり資金を準備したりできるのもメリットです。

 

・実績や評判で選ぶ

信頼できる業者を選ぶためには、実績と併せて評判もチェックすることが大切です。業務用エアコンの処分費用は決して安くはないため、低価格の業者に頼りがちですが、なかには人件費を無理にカットして利益を得ている業者も存在します。業務用エアコンの処分には法律でさまざまなルールが定められていることからも、依頼する業者を選ぶ際は安さだけで決めず、資格や免許の有無、実績や評判にも注目してみましょう。

 

業務用エアコンの処分を依頼する前のチェックポイント

業務用エアコンの処分を依頼する前のチェックポイント

業務用エアコンの処分を依頼する前に、以下のチェックポイントも確認しておきましょう。

 

・処分する理由を伝える

業務用エアコンを処分する際は、業者にエアコンの処分理由を伝えておきましょう。撤去・処分は、エアコンをその後どう扱うかによって作業内容が異なるため、業者にとって処分理由を聞くのは非常に重要なことです。廃棄か売却か、あるいは買い替えか、取り外した後のことも考えておくと、処分までの見通しが立つうえに、依頼もスムーズにできるでしょう。

 

・業務用エアコンの種類を伝える

機種の種類や形状を伝えておくことも、業務用エアコンの処分を依頼するうえで大切なポイントです。業務用エアコンは、天井埋込形をはじめ天井吊形や壁掛形、床置形など、種類によって撤去に必要な空調工事は異なります。作業時間や作業員の増減にも大きくかかわるため、あらかじめ業者にしっかりと伝えるようにしましょう。

 

・業務用エアコンの設置場所を伝える

業務用エアコンは家庭用エアコンよりも重く、取り外しにさまざまな道具や機材が必要になるため、設置場所の情報は大変重要です。たとえば、天井埋込形や天井吊形などの高所に設置されている機器を撤去するには、脚立が必要になります。場合によっては、特殊な工具や工事を要するケースも考えられるでしょう。あらかじめ、エアコンの設置場所は正確に伝えるようにしてください。

 

・電源の場所を確認しておく

業務用エアコンの撤去作業は、電源を落とすことから始まります。電源を切らずに作業すると、漏電や誤作動によりケガをする恐れもあるため、必ず電源の位置を確認しておきましょう。

 

業務用エアコンは業者に買い取ってもらうことも可能

 

業務用エアコンは、専門業者による買取も可能です。ここからは、業務用エアコンの買取について解説します。

 

・買い取ってもらうメリット

撤去後の業務用エアコンを買い取ってもらえば、産業廃棄物として処分するよりも費用を抑えられる可能性があります。なかには撤去や運搬もまとめて行なってくれる業者もあり、見積もりから売却までの流れが1社で完結するため、時間と手間をかけずに処分できるでしょう。

 

・中古の業務用エアコンの需要

導入や買い替えの費用を抑えるため、中古の業務用エアコンを検討している人は意外と多くいます。特に、飲食店街など店舗の入れ替わりが激しい地域では、中古品の需要が高いようです。

 

・売れやすい業務用エアコンの特徴

業務用エアコンの中古販売では、汚れや故障箇所がないことはもちろん、比較的新しい年式の機種が売れやすい傾向にあります。大手メーカーの人気機種であれば、高値で買い取ってもらえる可能性もあるでしょう。有名メーカーではなくても、問題なく稼働できるなら、試しに見積もりを依頼することをおすすめします。

 

業務用エアコンの価格の基準

 

ここからは、業務用エアコンの買い替えを検討している方に向けて、価格の基準や相場を解説します。

 

・業務用エアコンの種類

業務用エアコンの価格を決めるうえで、最も重要な基準となるのがエアコンの種類です。ここでは、業務用エアコンへの理解を深めるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットを押さえていきましょう。

<天井埋込形>

天井内にエアコン本体が埋め込まれているタイプの業務用エアコンです。業務用エアコンで最も人気が高く、オフィスや商業施設、飲食店など、幅広い業種・事業所で採用されています。エアコン本体が天井内へと完全に隠れるため、室内をスッキリと見せたい場合に向いているでしょう。

ただし、工事の難易度が高く、設置費用が高額になりやすい点はデメリットと言えます。

 

<天井吊形>

名前の通り、天井から吊るして設置するタイプの業務用エアコンで、天井内が狭くて天井埋込形を設置できない場合や天井に穴を開けられない場合に向いています。また、一方向のみに吹き出し口があることで、遠くまで風を送れるのもメリットです。

設置費用は天井埋込形と比べると安いものの、大型のものほど高くなる点に注意してください。

 

<床置形>

エアコン本体を床に据え付けて設置するタイプで、足元まで風を届けられることがメリットです。また、大規模な工事を必要とせず比較的安価で設置できるため、小規模の事業所や設置コストを抑えたい場合に向いているでしょう。

一方で、床に設置することから、床面積がとられてしまうデメリットが挙げられます。

 

<壁掛形>

家庭用エアコンによくある、壁に付けるタイプの業務用エアコンです。業務用エアコンの中で最も設置費用が安く、掃除もしやすいことから、小規模のオフィスや従業員数の少ない事業所に適しています。

ただし、遠くまで風を送るほどのパワーはないため、広い空間や大規模な工場には向きません。

 

・業務用エアコンの設置方法

業務用エアコンの価格は、設置方法によっても大きく変わります。以下でそれぞれの違いを確認しておきましょう。

<シングル>

室内機と室外機が1台ずつ対になっている、最もシンプルな設置方法です。

 

<ツイン>

1台の室外機に、2台の室内機が連動して稼働する設置方法です。1つのリモコンで同時運転が可能な「同時ツイン」と、2つのリモコンで個別操作が可能な「個別ツイン」の2つがあります。

 

<トリプル>

1台の室外機に対し、3台の室内機が対応している設置方法です。同時トリプルは1つのリモコンで3台の室内機を同時操作、個別トリプルは3つのリモコンで3台を個別操作できます。

 

<ダブルツイン>

1台の室外機で、4台の室内機を動かせる設置方法です。ツイン、トリプルと同じように、同時ダブルツインと個別ダブルツインの2つに分かれます。

 

・業務用エアコンの馬力

業務用エアコンは、機器そのものの馬力によっても価格が大きく変わることが特徴です。1.5~2.5馬力の機器と比較すると、10馬力のものでは設置費用が2~3倍にも増えます。

また、業務用エアコンの場合は馬力ごとに対応できる広さが決まっており、加えて設置場所の環境や天井の高さ、人の多さなど、複数の要素を踏まえて最適なエアコンを選ぶ必要があります。飲食店や工場を例に挙げると、熱がこもりやすく通常よりも冷えにくいため、余裕をもって運転できる馬力を選ぶことが望ましいでしょう。

 

・業務用エアコンの本体価格相場表

以下は、業務用エアコンの本体価格相場表です。ぜひ業務用エアコンを選ぶ際の参考にしてください。

 

【業務用エアコンの本体価格相場(種類別)】

種類 本体価格の相場
天井埋込形 200,000~800,000円
天井吊形 150,000~700,000円
床置形 180,000~700,000円
壁掛形 150,000~650,000円

 

【馬力ごとの対応面積】

馬力 対応面積
1.5 24~35m2
1.8 26~39m2
2 29~43m2
2.3 33~49m2
2.5 37~55m2
3 47~70m2
4 66~97m2
5 82~122m2
6 94~139m2
8 132~195m2
10 165~243m2

 

業務用エアコンを交換する際の注意点

 

業務用エアコンを交換する際は、以下の点にも注意が必要です。

 

・配管の交換も検討する

業務用エアコンを交換する際は、冷媒配管の状況も確認してもらいましょう。冷媒配管の耐用年数は約30年と言われていますが、劣化の状況次第では、耐用年数よりも早く交換が必要な可能性もあります。また、エアコンの種類や馬力によっては、配管のサイズが異なるため確認しましょう。

 

・設置場所との相性を考える

業務用エアコンは、広さ以外にも用途や環境によって適しているタイプが異なる傾向にあり

、設置場所との相性をよく考えて選ぶことが大切です。たとえば、飲食店や事務所などの人の出入りが多い場所では、隅々まで風が行き届きやすい人感センサー付きの天井埋込形エアコンが向いています。部屋の間取りや構造との相性も深く関係するため、心配な場合は1度専門の業者に相談してみてもよいでしょう。

 

まとめ

業務用エアコンを処分する際は、信頼できる業者に任せるのはもちろん、事業者自身が法律を理解して、適切な方法・手順を踏むことが大切です。環境保全への取り組みが世界的規模で進められている現代では、今後ますます、業務用冷凍空調機器を使用する事業者にも責任が問われていくでしょう。

エアコン総本店では、業務用エアコンの点検・撤去、設置を行なっています。業務用エアコンを処分するうえで買い替えも検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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業務用エアコンの買い替えと修理はどっちがいい?リースを更新する前の注意点も解説
2023年12月20日

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