業務用エアコンの買い替えと修理はどっちがいい？リースを更新する前の注意点も解説

業務用エアコンは使用年数や故障の種類によって、買い替えと修理のどちらが適しているかは異なります。なかには設置から数年経っており、次回のリース更新に不安を感じている方もいるかもしれません。

本記事では、業務用エアコンを買い替える際のポイントを解説します。リース更新する前の注意点も解説するため、業務用エアコンの交換を考えている方はぜひ参考にしてください。

業務用エアコンを買い替えるかどうかのポイント

業務用エアコンの買い替えか修理で迷ったときは、以下のポイントを基準に判断しましょう。

・使用年数

業務用エアコンの故障が疑われる場合は、まず使用年数を確認してみてください。使用年数が短ければ、内部はそれほど劣化が進んでなく、修理だけで済む可能性が高いでしょう。

一方、使用年数が長くなるほど劣化するため、修理のみで対応することは困難と言えます。特に10年以上使用している業務用エアコンの場合、部品を入手できないことから、修理そのものが難しいケースも少なくありません。業務用エアコンは10年を一つの目安として、買い替えを検討したほうがよいでしょう。

・故障の種類

購入後10年以内であっても、故障が原因で修理に高額な費用を要する場合は買い替えをおすすめします。特に、エアコンの心臓部であるコンプレッサーの故障は交換を必要とするケースがほとんどで、費用も5～10万円と高額です。また、冷媒ガス漏れの耐圧試験などの大規模な作業になると、数十万円の費用がかかる可能性もあるでしょう。

業務用エアコンの寿命を延ばすためのポイント

ここからは、業務用エアコンの寿命を延ばすためのポイントを解説します。

・メンテナンスを定期的に行う

業務用エアコンは、定期的なメンテナンスで故障を予防できます。メンテナンスの都度摩耗している部品を交換すれば、最長で15年は長持ちするでしょう。特に、コンプレッサーなどの重要部品は10年程度で故障するリスクが高まるため、設置後8年を目安に点検することをおすすめします。

・メンテナンスが楽な製品を選ぶ

業務用エアコンの寿命を延ばすためには、利用者本人が日常的に保守・維持することが大切です。買い替え時は、できるだけメンテナンスの楽な製品を選びましょう。

ただし、フィルター清掃はあくまで簡易的なメンテナンスにすぎません。日常的なメンテナンスをしつつ、定期的にプロの業者にも依頼して、業務用エアコンの保守に努めましょう。

・長期間使用しない時期を作らない

長期間使用しない時期を作らないことも、業務用エアコンを長持ちさせるポイントです。業務用エアコンに限らず、電化製品は使用していない期間も、室内のホコリや雑菌により経年劣化が進んでしまいます。少なくとも3か月に1回は試運転したり、業者にメンテナンスを依頼したりして機器の状態をチェックしておきましょう。

経年劣化や故障が起こりやすい場所とは？

メンテナンスの際は、経年劣化や故障が起こりやすい場所として次の箇所に注意しましょう。

・フィルター

フィルターは、業務用エアコンで最も経年劣化や故障が起きやすい箇所です。万が一フィルターが破れていたりホコリやカビで詰まっていたりすると、内部設備に余計な負荷がかかってしまい、故障につながります。清掃時は、網目が破れていないか確認し、ホコリやカビをしっかりと除去することが大切です。

・フィン

冷やしたり暖めたりした空気を室内に送り出すフィンも、故障が起きやすい部分です。フィンはエアコンの冷暖房機能に欠かせない部品であり、稼働の都度動くため、他の箇所と比べて劣化が早く進みます。また、空気の温度差により、フィルターと同じくカビが発生しやすいことから、定期的なメンテナンスが必要です。

業務用エアコンのリースを更新する前の注意点

最後に、業務用エアコンのリースを更新する前の注意点について解説します。

・シーズン前に一度状態を確認する

業務用エアコンを使用するシーズンの前に、一度状態を確認しておくことが大切です。夏や冬に突入してから故障が見つかった場合、修理や交換が終わるまで業務用エアコンは使えません。スムーズなリース更新を行うためにも、使用年数にかかわらず、必ずシーズン前点検を行なっておきましょう。

・繁忙期より前に業者へ依頼する

業務用エアコンのリースの相談は、業者が繁忙期を迎える前にしましょう。特に、夏は修理や買い替えの依頼が多くなる傾向にあり、すぐに対応してもらえない可能性があります。そのため、エアコンの不調を感じたらできる限り早く業者に相談し、シーズン前に修理・更新を終わらせておくことが重要です。

まとめ

10年以上使用している業務用エアコンは、基本的に買い替えがおすすめです。現在開発されている機種は、10年前のものと比べて省エネ性が格段に向上し、ランニングコストの大幅な削減が期待できます。故障などのトラブルを防ぐためにも、業務用エアコンの買い替えやリース更新は早めに行いましょう。